俺の憧れた世界・・ -by my diary that nobody read-

特別お題「今だから話せること

 

どうも、ピンヘッドラッドです。

 

 最近、小川洋子さん著の「博士の愛した数式」を読んだ。

 

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これは少し前に流行ったやつで、ずっと気になってたやつ。最近、日常に余裕ができてきたので読んでみたよ。特段なオチがあるわけではないんだけど、数学の世界の美しさ、その世界が見えてる者の魅力をただ伝えたい、、、そんな本だ。数学って聞くだけで、小難しいイメージをもって敬遠しちゃう人も少なくないと思うんだけど、そこは心配いらない。小川洋子さんのプロの物書きとしてのテクニックが存分に発揮されていて、数学という堅い話題でも十二分に読みやすくなってるから・・・ 少なくとも、このブログよりは1000倍読みやすいだろうw 

 

さて、そんなこんなで今日は数学の話題。今だから語れる、俺が大学で理学部数学科に在籍し、数学を学んでいた頃のお話。そのため、文体も数学用に変えてある。まぁ、515ひかるという数学科出身の人のブログに触発されたからなのだが。無論、純数学の入り口で挫折している人が、形だけ真似てこういうしゃべり方をしたところで、滑稽なだけなのは重々承知だ。少々鼻につくかもしれないが、読者の温かい目に期待したいと思う。今回の記事は、半分くらい自分語りになってしまうだろうから、ブログのセオリーを踏まえるとアクセス数は伸びないだろう・・・でも、伸びるかもしれない・・逆にねw

 

さて、何から話そうか。今日の文章は読み手に「で、結局何が言いたいの?」と思われそうな文章なので、先に言いたいことを述べておくと、「大学数学はめちゃくちゃ難しい」とか、「数学科はコスパ悪いからやめとけ」とか、その辺りになると思う。

 

そもそも、俺は数学者なる存在に憧れを抱いていた。キレッキレのセンスをフル稼働させて仕事している姿や、おそらく世の中のほとんど人を悩ましている人間関係のストレスや不満などといったものとは、一線を画したところに身を置いている孤高感がとてもクールに見えたのだ。大学受験当時、4年後の就職のことなどはまったく顧みず、「数学者ってかっけぇ。」、その感情のみで数学科を受験し、進学した。(多少、脚色あり。) その選択に全く後悔はしていないのだが、数学科は俺にとってはめちゃくちゃ大変だった。どれくらい大変だったかというと、単位を取るのに精いっぱいで大学在学中には思ったように就活ができなくなるほどには・・ 

 

俺の敗因は何だったのか? 今になって考えてみると、勉強量が圧倒的に足りないとか、数学的センスが身についていないとかがあったように思う。高校までで、テスト習慣だから勉強する、受験期だから勉強するという風な習慣になっていた私には(逆に言うと高校まではそれである程度通用したのだ)、毎日勉強する、毎日数学のことを考え続けるということがなかなか身につかなかった。(いや、自分では毎日勉強していたつもりだったのだが・・きっと、まだまだ甘かったのだろう。) そして、それは数学的センスが身につかないということにつながっていく・・ 1年の集合論微積はなんとかそんな状態でも(考える事柄が具体的なため、)乗り越えられるのだが、考える事柄がより抽象的な位相空間論とかになるとそうはいかない。(私は、位相空間論という2年の必修科目を2回落とした。) おすすめなのは、自主ゼミなるものがあって(私の大学の数学科にはあった)、それを1年生のうちに1年でも半年だけでもいいからやっておくことだ。それをやることで、ある程度、自主的に毎日勉強する習慣ないし数学的センスを身に着けることができ、2年、3年、就活、卒業と楽にステップを踏んでいけるのではないだろうか。

 

また、高校までノートをあまりとってこなかったっていう人も注意が必要だ。数学科は、びっくりするくらいの量のノートをとるため、高校まででノートをとる訓練をしてこなかった人はノートすらとれない。とらないのではなく、とれないのだ。こういうと、開き直りみたいになりそうだが、いやまじでw まぁ、自分はノートを見せてくれる心優しい友人がいたから、なんとか九死に一生を得たのだが・・・・多謝。

 

しかしながら、数学科に入ったからこそ、学んだこと、手に入ったものというのも多く存在する。理数系の問題を解く上での「定義の重要性」に身をもって気づけたし、高校の時よりも頭が良くなったような気がするし、少しだけ数学者のような気分も味わうことができたし・・・

 

 

 

 世の中に人間関係で悩まなくてもいい世界というのは確かに存在する。しかし、私が思うに、そういう世界の方がよっぽどシビアで、才能の有無が重要になってくる世界なのではないだろうか。凡人は凡人らしく、人間関係ぐらいで悩んでいるのが妥当だと感じた私の大学4年間であった。

 

 


 

 

 

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数学の世界に憧れる凡人は、こういった映画や小説で満足しておくぐらいが妥当だと思われるが、いかに・・・