「一つ一つをあたためながら、分かっていくことが大切さ。」

「いつまでも、見つからぬもの探すことも必要だけれど、一つ一つをあためながら、分かっていくことが大切さ。」

 

俺の大好きな尾崎豊の曲「失くした二分の一」の一節である。

 

一つ一つ、単語を覚えていくこと。一つ一つ、人とコミュニケーションをとっていくこと。そんなんが大切だろう。そりゃあ、焦るさ。そりゃあ、怖いよ。全然、面白くないし、しんどいんだ。

 

俺の心は日に日に色褪せていくし、鈍っていく。俺の脳はアルコールにやられちまって、とっくに、まともな思考回路なんかじゃないのさ。

 

あとどれだけの「地道」を繰り返せば、俺は「辿り着ける」んだ?

「try and error」は、もうたくさんだ。「error」も、「try」すらも俺にはもう必要ない。「complete」が、「success」が、喉から手が出るほど欲しいんだ。

 

でも、それがかなわないから、俺は、「地道」を続けるんだ。結局のところ、これが一番の近道。遠すぎる近道。

 

人間関係だってそうさ。「地道」を続ける俺を、素直な俺を、いつだってみんな愛したがる。もう、うんざりなんだ。俺の心はとっくにリタイア。南国で、甘い果実片手に、ハンモックに揺られる日々を夢見てる・・

 

けど、そんな夢は次第に現実に壊され、俺は、また、「地道」を続けていくんだ。

うねり、もがき、苦しみながら・・・一生続けていくんだ。「地道」ってやつを・・